乳幼児が歯科医院に通う時期はいつから?歯医者デビューのタイミングと重要性
2025/11/14 ブログ
こんにちは。愛媛県松山市の「もりもと歯科クリニック」院長の森本です。当院のWebサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
お子様の歯について「いつから歯医者に通えばいいの?」「乳歯のケアは本当に必要?」と疑問に思っていませんか?
今回は、歯科医院デビューの最適なタイミングから定期通院の重要性、乳歯が担う大切な役割まで、乳幼児の歯科ケアについて詳しく解説します。お子様の健やかな成長のために、ぜひ参考にしてください。
歯医者デビューは生後6ヶ月頃から
歯科医院デビューの最適なタイミングは、生後6~9ヶ月頃です。個人差はありますが、多くの赤ちゃんはこの時期に乳歯が生え始めます。小さな歯が1本でも確認できれば、フッ素塗布といった専門的な虫歯予防処置を受けられます。また、この早期受診には虫歯予防以外にも、以下の3つのメリットがあります。
・離乳食のアドバイスを受けられる
・適切な歯ブラシの選び方や使い方がわかる
・歯科医院に慣れることで今後の治療への不安を軽減できる
早めの歯科医院デビューは、お子様の健やかな歯の成長をサポートします。
乳幼児が歯科医院に通う時期
定期的に歯科医院へ通うタイミングは離乳食から普通食への移行が進み、3回の食事に加えてお菓子やジュースを口にする機会が増えてくる、1歳半頃です。また、赤ちゃんの頃は唾液量が豊富で虫歯になりにくい環境ですが、1〜2歳頃にかけて親や祖父母など身近な大人から虫歯菌が感染するリスクが高まります。そのため、この時期の予防対策が重要です。
ただし、家族からの虫歯菌感染を完全に防ぐのは現実的ではありません。過度に神経質になるよりも、定期的な歯科受診でブラッシング指導やフッ素塗布を受け、親御さん自身が口腔ケアへの意識を高めることの方が効果的です。
3歳頃まで虫歯を作らない状態を維持できれば、6歳頃まで虫歯になりにくい傾向が続きます。そのため、1歳半頃から歯科医院へ通い、しっかり虫歯を作らないよう予防することが大切です。
乳歯を守る重要性
乳歯は単なる「子どもの歯」ではありません。将来生えてくる永久歯の健康を左右する重要な役割を担っています。
乳歯には大きく分けて以下の3つの重要な働きがあります。
・丈夫な永久歯が生えるための土台づくり
・永久歯を正しい位置へ導くガイドの役割
・しっかりと噛むことで顎の骨の成長を促し、知能の発達や正常な噛み合わせの形成にも深く関わる
乳歯が虫歯になってしまうと、口の中に虫歯菌が存在する環境のまま永久歯が生えてくることになります。その場合、生えたばかりの永久歯も虫歯に感染しやすくなってしまうのです。乳歯の健康管理は、お子様の将来の口内環境に直結する大切な取り組みといえます。
もりもと歯科クリニックでの予防ケア

定期的に歯科医院へ通うことは、お子様の歯を守るために欠かせません。ご家庭でのセルフケアに加えて、歯科医院で専門的な予防ケアを受けることで、より効果的に虫歯を防げます。ここでは、もりもと歯科クリニックで行っている主な予防ケアをご紹介します。
歯磨き指導とライフスタイルサポート
お子様の成長段階に合わせた適切な歯磨き指導は、虫歯予防の基本となります。当院では歯磨き技術の習得に加えて、お子様の健やかな成長を支える総合的なサポートを行っています。
定期受診では、お子様の月齢や歯の生え具合に応じて適切な歯ブラシの選び方や使い方をお伝えしています。また、離乳食の進め方についても専門的なアドバイスを提供し、お子様のお口の発達を促します。
フッ素塗布で歯質を強化
前歯が生えたらフッ素塗布をおすすめします。フッ素は生えたばかりの歯に最も効果的で、以下の3つの働きがあります。
・初期の虫歯を改善する
・虫歯菌がつくる酸を抑える
・虫歯になりにくい強い歯にする
歯科医院では市販のフッ素入り歯磨き粉やジェルよりも高濃度のフッ素を安全に塗布できます。3ヶ月に1回程度のペースで継続的に行うのがおすすめです。
シーラントで奥歯を守る
お子様の奥歯には深い溝があり、この部分は歯ブラシが届きにくく虫歯ができやすい場所です。シーラントは、この溝を安全な樹脂材料で埋めて虫歯を予防する処置です。
生えたばかりの歯は弱く、完全に生え揃うまでは歯ブラシでの清掃が難しいため、虫歯のリスクが高くなります。シーラントを施すことで、食べかすや細菌が溝の奥に入り込むのを防ぎ、大切な永久歯を虫歯から守ります。
ただし、シーラントは時間が経つと少しずつすり減ったり、一部が取れたりすることがあります。取れた部分に汚れが溜まると、かえって虫歯になりやすくなる場合もあるため、定期的な検診で状態をチェックすることが大切です。
信頼できる歯科医院の選び方

お子様の歯の健康を長期的に守るためには、信頼できる歯科医院選びが重要です。乳幼児期から継続して通える歯科医院を見つけることで、お子様の成長に合わせた適切なケアを受けられます。
小児歯科の専門性を重視する
乳幼児の診察には、小児歯科の専門知識と経験が欠かせません。小児歯科は0歳から中学生頃までのお子様を対象とし、虫歯予防や歯の生え変わり、お口の機能の発達など幅広い分野をカバーしています。
近隣に小児歯科がない場合は、ご両親のかかりつけ歯科医院でも構いません。その場合、事前に乳幼児の診察が可能か確認しましょう。また、歯科医院のホームページで乳幼児の診察について詳しく記載されているかもチェックポイントです。
丁寧な説明とコミュニケーション
わかりやすい説明をしてくれる歯科医院を選びましょう。優良な歯科医院では、保護者が緊張していても「普段困っていることはありませんか」「どのような食事をしていますか」「歯磨きを嫌がりませんか」など積極的に質問し、丁寧に説明してくれます。
複数受診して相性を確認する
保護者の方の口コミやインターネットの評判も参考になりますが、「新しい設備が良い」「夕方遅くまで診療している歯科医院がいい」など、ご家族によって重視するポイントは異なります。また、お子様自身が先生との相性や歯科医院の雰囲気に慣れるかどうかも重要です。長期的な関係になるため、複数の歯科医院を受診してみて、最も相性の良いところを選ぶことをおすすめします。
もりもと歯科クリニックでは乳幼児も安心して過ごせるキッズスペース完備

当院では小さなお子様が歯科医院に慣れ親しめるよう、院内環境づくりに力を入れています。お子様連れでも安心してお過ごしいただけるよう、以下の設備をご用意しています。
・バリアフリー設計でベビーカーでもそのままお入りいただけます
・キッズスペース完備
・おむつ替え台設置でお子様のお世話も安心
・個室での診察
お子様が院内で泣いてしまうのではないか、と不安になる保護者の方も多いかもしれませんが、歯科医院で泣くのは自然な反応です。保護者の方はどうぞご安心してご来院ください。
また、大泣きした際に吐き戻してしまう可能性もあるため、可能であれば食事直後の時間帯は避けていただき、お子様の機嫌が良い時間帯に受診いただくと、より安心です。
お子様の歯の健康を守るために早めの歯科受診を
乳幼児期からの歯科医院への通院は、お子様の生涯にわたるお口の健康を左右する重要な習慣です。生後6~9ヶ月頃の歯科医院デビューから始まり、1歳半頃からの定期的な通院により、虫歯菌の感染リスクを効果的に減らせます。
乳歯は単なる子どもの歯ではなく、永久歯の健康や正常な発育に欠かせない役割を担っています。歯科医院では、ご家庭でのケアでは対応できないフッ素塗布やシーラントなどの専門的な予防処置を受けられます。特に3歳頃まで虫歯を作らなければ6歳頃まで虫歯になりにくい傾向があるため、家族からの虫歯菌感染を過度に心配するよりも、定期的な歯科受診と保護者の方の口腔ケア意識向上に重点を置くことが重要です。
当院では、お子様が安心して通えるよう充実した院内環境を整えてお待ちしています。キッズスペースやおむつ替え台なども完備し、保護者の方にも安心していただける環境づくりに努めています。お子様の歯について気になることがございましたら、ぜひお気軽にご来院ください。
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