Blog ブログ

子どもが虫歯になりやすい時期とは?「3つのピーク」と予防法を解説

子どもが虫歯になりやすい時期とは?「3つのピーク」と予防法を解説

2026/01/23 ブログ

こんにちは。愛媛県松山市の「もりもと歯科クリニック」院長の森本です。当院のWebサイトをご覧いただき、ありがとうございます。

「子どもの虫歯はいつから気にすればいいの?」「虫歯にならないためにはどうすればいいの?」とお悩みの保護者の方は多いのではないでしょうか。

お子さまの虫歯は、成長段階によって特にリスクが高まる時期があります。

今回は、虫歯になりやすい時期とその特徴、ご家庭でできる予防方法、そして歯科医院でのケアについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

子どもが虫歯になりやすい時期

1.乳歯が生える1歳~3歳

1歳〜3歳頃の期間は「感染の窓」と呼ばれ、虫歯の原因菌が最も定着しやすい時期です。離乳食から幼児食への移行によって、甘い飲み物や食べ物を摂取する機会が増えます。さらに、生えたばかりの乳歯は成人の歯と比べて虫歯に対しての抵抗力が弱いという特徴があります。

この年齢は、保護者による仕上げ磨きが必須となる時期でもあります。お子さまは歯ブラシの持ち方や動かし方がまだ習得できておらず、汚れの残りやすい部分を十分に清掃できません。そのため、保護者が虫歯の意識を持ち、しっかりとサポートすることが大切です。

2.6歳臼歯が生え始める6歳前後

永久歯である6歳臼歯(第一大臼歯)の萌出時期は特に注意しましょう。生え始めの永久歯は表面が完全に硬化しておらず、虫歯菌の攻撃を受けやすい状態にあります。また、この年代はおやつの摂取頻度が増える傾向があり、糖分を摂る機会が多くなります。

また、6歳臼歯は奥に位置するため、お子さまの歯磨きでは十分に清掃できません。保護者による丁寧な仕上げ磨きが大切です。加えて、フッ素塗布やシーラント塗布といったメンテナンスを受けることで、虫歯のリスク軽減が期待できます。歯科医院での定期的なメンテナンスと家庭でのケアを両立させ、大切な永久歯を守りましょう。

3.永久歯が全て生え揃う12歳前後

12歳臼歯(第二大臼歯)の萌出により永久歯列が完成する時期です。12歳臼歯は一番奥に生えるため、6歳臼歯以上に歯ブラシが届きにくく、生えきるまでに時間がかかるため虫歯になりやすい歯です。

また、思春期特有の心理的変化により、親の管理が難しくなる年代でもあります。反抗期を迎えたお子さまは保護者の言葉に耳を傾けにくく、部活動や友人関係によって生活リズムが変化する子も多いです。間食の機会も増え、口腔ケアへの意識が低下しがちです。

このような時期には、歯科医院という第三者に頼ることも効果的です。ただし反抗期に突然「歯医者に行きなさい」と言ってもお子さまは耳を傾けないでしょう。そのため、乳歯が生え始める早い段階から継続的に通院し、お子さまと歯科医院との良好な関係を築いておくことが大切です。信頼関係のある歯科医院では、お子さま自身の意識向上を促し、自立した口腔ケア習慣の確立を目指せます。また、専門家によるケアとメンテナンスにより、虫歯予防や早期発見も可能となります。

初期虫歯の特徴と改善方法

乳歯に現れる初期虫歯は、歯の表面が白く濁った状態で確認できます。この段階は脱灰と呼ばれる現象で、エナメル質からミネラル成分が溶け出している状態です。穴が開く前の段階であるため、削らずに改善できる貴重な時期といえます。

初期虫歯の改善には、フッ素塗布による歯質強化が効果的です。フッ素は溶け出したカルシウムやリンの補給を促進し、再石灰化を促して活性化させます。この働きによって、酸に対する抵抗力が向上し、将来の虫歯予防にもつながります。生活習慣の見直しとあわせて継続的にフッ素を使用すれば、健康な歯質への回復が期待できます。

ただし、初期虫歯は痛みやしみるといった症状がないため、保護者が気づきにくいという特徴があります。定期的な歯科検診で早期発見に努め、削らずに改善できるうちに対応しましょう。

自宅での効果的な予防対策

歯みがきをしている親子|子どもが虫歯になりやすい時期とは?「3つのピーク」と予防法を解説|金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト|愛媛県松山市もりもと歯科クリニック

家庭での日常的なケアは虫歯予防に欠かせません。適切な方法を身につけ、継続的に実践することが重要です。お子さまの成長に合わせた方法で、楽しく効果的な予防習慣を身につけましょう。

効率的な歯磨き方法

お子さまの食事回数は1日4〜5回と多く、すべてのタイミングで歯磨きを行うのは現実的ではありません。毎食後の歯磨きにこだわらず、虫歯になりやすい箇所を重点的に磨きましょう。

奥歯の咬合面にある溝や歯と歯茎の境目を優しく丁寧に磨きます。力を入れすぎず、細かく動かして汚れを除去しましょう。

睡眠中は唾液分泌が減少し、口内の自浄作用が低下するため、就寝前の仕上げ磨きは、しっかりと時間をかけて保護者が丁寧にケアしてあげてください。

デンタルフロスの活用

乳歯の虫歯で最も発生頻度が高いのは奥歯の隣接面です。歯ブラシの毛先では到達できない狭い隙間の清掃には、デンタルフロスを使用しましょう。面倒に感じられるかもしれませんが、就寝前に1日1回使用するだけでも予防効果が期待できます。

お子さま用のフロスは持ち手付きタイプが使いやすく、保護者も操作しやすい形状です。無理に押し込まず、ゆっくりと歯間に挿入し、歯面に沿って上下に動かして汚れを除去します。出血や痛みがある場合は炎症の可能性があるため、歯科医院での相談をおすすめします。継続的に使用し、歯茎が健康になれば、出血も改善されます。

フッ素による歯質強化

乳歯は永久歯と比較してエナメル質が薄く、酸による溶解が起こりやすいという特徴があります。

フッ素は乳歯の弱いエナメル質を強化し、虫歯に対する抵抗力を高めるとされています。市販のフッ素入り歯磨き粉、ジェル、洗口液を活用し、日常的にフッ素を使用しましょう。フッ素の効果は濃度と接触時間に比例します。歯磨き後はすぐにうがいをせず、しばらく口内にとどめておくとより効果的です。年齢に応じて適切な濃度の製品を選び、使用量も調整しましょう。

具体的な濃度は以下の表を参考にしてください。

日本口腔衛生学会|4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法|子どもが虫歯になりやすい時期とは?「3つのピーク」と予防法を解説|金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト|愛媛県松山市もりもと歯科クリニック

引用:日本口腔衛生学会|4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法

定期的な歯科医院でのフッ素塗布と組み合わせれば、さらに予防効果を得られます。

キシリトールの効果的な摂取

キシリトールは虫歯菌が酸を作りにくい甘味料です。効果を得るための目安は「キシリトール含有率50%以上」とされていますが、市販の製品にはキシリトール以外に「酸を作る原因になる糖分」が含まれていることもあります。そのため、糖分のリスクを排除し、最大限の効果を引き出すには、キシリトール含有率が90%以上の歯科医院専売製品が最も理想的です。効率よく、かつ確実に虫歯予防を行いたい方は、不純物の少ない高濃度な製品を選択することをおすすめします。

ガムタイプは咀嚼により唾液分泌も促進されるため、より高い効果を期待できます。タブレットタイプはまだガムを噛めない小さなお子さまに向いています。食後や間食後の摂取が効果的ですが、摂りすぎると下痢や腹痛を引き起こす可能性があるため、適量を守って摂取してください。

家族からの感染予防

3歳頃までに口内の細菌が確立されるため、この期間の感染防止が重要です。家族の口内に存在する虫歯菌がスプーンや箸などを通じてお子さまに移ると、虫歯になりやすい口内環境が形成されます。食具の共用を避け、家族全員で口腔ケアの意識を向上させましょう。

特に保護者の口腔環境を整えることは優先事項です。未処置の虫歯があると口内の虫歯菌数が増加し、お子さまへの感染リスクが高まります。また、唾液を介した感染を防ぐため、食べ物の口移しや同じスプーンでの味見も控えてください。家族みんなで取り組む意識が、お子さまの健康な口内環境づくりにつながります。

もりもと歯科クリニックでの専門予防ケア

定期メンテナンスを受けている子ども|子どもが虫歯になりやすい時期とは?「3つのピーク」と予防法を解説|金属アレルギー・掌蹠膿疱症専門歯科医療サイト|愛媛県松山市もりもと歯科クリニック

ご家庭でのセルフケアと歯科医院での定期メンテナンスを組み合わせることで、お子さまの虫歯を効果的に防げます。当院では最新の予防技術と豊富な経験を活かし、お子さま一人ひとりに最適な予防ケアをご提案しています。

定期検診を受けていただくことで虫歯の早期発見が可能となり、大掛かりな治療をせずに済みます。専門スタッフによる丁寧な指導により、ご家庭でのケア技術も向上していきます。また、高濃度フッ素塗布やシーラント処置など、歯科医院でしか受けられない予防治療でお子さまの歯をしっかりと守ることが可能です。

お子さまの食習慣や生活パターンについても詳しくお話しさせていただきます。離乳食の与え方、おやつの選び方、適切な水分補給など、日常生活で活かせるアドバイスを提供しています。継続的なメンテナンスを通じて、お子さまの健全な発育をサポートしていけるよう努めております。

虫歯予防で重要なのは保護者と歯科医院の連携

お子さまの虫歯予防において、保護者の方の役割は重要です。各成長段階の特徴を理解し、継続的なサポートをしていただくことで、お子さまの将来にわたる口腔内の健康を確保できます。ご家庭での日常ケアと歯科医院での定期的なメンテナンスを継続することで、乳歯萌出期から永久歯列完成まで、健康な歯を維持できるでしょう。

もりもと歯科クリニックではお子さま連れの保護者の方に配慮した院内環境を整備しております。バリアフリー設計によりベビーカーでの来院も安心、キッズスペース完備で待ち時間も快適にお過ごしいただけます。おむつ替え台やプライバシーに配慮した個室診察により、お子さまの年齢に合わせた診療が可能です。ぜひお気軽にご来院ください。

こちらもご覧ください。

小児歯科|診療内容|もりもと歯科クリニック